「池のある中庭」のある生活

かねてからの夢だった中庭、そして池のことなど

穴を掘る

では今日から、モルタルを使って、池を作る過程を書いていこう。

 

まずは中庭を測量し、大まかな設計図を書いておいた。絶対に必要な工程ではないだろうが、頭の中でイメージは固めておいた方がいい。

 

そうしたら、いよいよ穴掘りだ。

重機があれば楽なのだろうが、私の場合は当然手作業で掘るしかない。

 

2008年2月20日、穴を掘り始めた時点の写真。

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我が家の土地は、もともと田んぼだったところに作られた造成地である。土には、砂利、大きな石、コンクリートの欠片などが混じっていて、簡単には掘れなかった。スコップがそれらに突き当たってしまい、一度に深くまで刺し込むことができないのだ。

 

土の中から出てきた大きめの石は、池の周囲に並べたり、フェンスの下の隙間を埋めるのに使うことにしたが、コンクリート片は処分に困った。実は今でも家の裏に積み上げたままだったりする。

 

掘り始めて2週間でこうなった。ガラの多い土なのがおわかりいただけるだろうか。

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寒い時期であり、また休みの日にしか作業できないため、結局穴掘りには3週間を要した。

池の大きさは一畳分ほど。大きい分にはいいと思っていたが、これ以上大きくするとソヨゴの成長を妨げそうだったので、このくらいで良しとした。

 

また深さは、浅いところで45cm、深いところで70cmぐらい。もっと深くしようかと悩んだが、これ以上深くするとモルタルを打つのに苦労しそうなので止めた。

モルタルは大部分は池の中に入らないと打てないし、底面に最後まで足場として残した部分は、どうしたって池の外から打たなければならない。そこへ手が届かないようでは困る。

 

ただ、一応直径30cmほどの深場を作っておいた。カメや魚の越冬に都合がいいかな、と何となく思ったのである。結果的にはこれを作っておいたのは正解だったが、その理由はまた後日に。

 

また、壁面はほぼ垂直で、一部はオーバーハングになっている。

なだらかなスロープにした方がカメには優しいだろうというのは想像できたが、水面の面積と深さが同じなら、斜面が急な方が水量を増やせる。そうすれば温度変化もより少なくできるだろうし、また魚も飼いやすそうだ。

 

しかしこれは失敗だった。本当にカメに優しくなかった。これもまた詳しくは後日に書くが、これからカメ池を作られる方には、なだらかなスロープにしておくことを強く勧める。

 

最終的にどのような穴になったか、写真はまた次回に。