「池のある中庭」のある生活

かねてからの夢だった中庭、そして池のことなど

自作したカメ水槽

池を作る前、私はどうやってカメを飼っていたのかというと。

 

こんな水槽を自作したのだった。

 

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大きさは幅90cm、奥行60cm、高さ30cm。

主な素材は合板である(!)。そこへ薄い黒の塩ビ板を張り付け、箱型に組んだ。

 

縁には、ケーブルカバー(床や壁面のケーブル類を保護するためのもの)をはめ込んである。例えばこのようなものだ。

ELECOM LD-GAF1/WH フラットモール(裏面シール付・ホワイト)

ELECOM LD-GAF1/WH フラットモール(裏面シール付・ホワイト)

 

 

手前の一面だけは、観賞のためにアクリルとした。これが高価で、制作費用のほとんどがこのアクリルにかかったと記憶している。

接着するだけでは強度が不安だったので、穴をあけてビスで合板に留めた。

 

写真の右上、小さな箱のようになった部分は、オーバーフローの濾過槽である。外部式フィルター(フルーバル)を繋ぎ、そこで濾過した水をこの濾過槽の底から湧きあがらせ、溢れた水が水槽内に戻るという仕組みになっている。少しアップにするとこんな感じ。

 

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この写真右上あたりの水中にあるものは、外部式フィルターの吸水口。これもアクリルを使って箱型に組んであり、そこにはろ過材を詰め込んだ。カメは非常に水を汚すので、ここで大きなゴミを取り除くようにしないと、外部式フィルターが詰まってしまう。

 

陸地部分にはコルクの樹皮を置いた。写真では観葉植物(ポトス?)も入れてあるが、これはカメに食べられるのを承知で入れたものだ。実際、この程度の大きさであれば一日で食べつくされてしまう。餌を兼ねるつもりでなければ、カメ水槽には植物は入れられない。

もちろん植物を入れる際には、カメが食べても安全なものか調べておくことが必要だ。

 

素材を組み合わせたコーナー部分は、シリコンで念入りにシーリング。水槽には防カビ剤の入っていないものを選ぶのがセオリーである。

セメダイン バスコークN透明 P100ml HJ-154[HTRC 3]

セメダイン バスコークN透明 P100ml HJ-154[HTRC 3]

 

 

カメ水槽には蓋は必須。カメの身体能力を侮ってはいけない。

最初は蓋をしていなかったのだが、一度カメが水槽の縁をよじ登って外に落下、その際に外部式フィルターを倒し、フィルターから水が漏れ出してしまったことがあった。それにより床が水浸しになり、アパートの下の部屋にまで迷惑をかけてしまった。

 

また写真には写っていないが、照明は、60cm水槽用の照明器具に紫外線を出す蛍光灯をセット。また日光浴用としてクリップライトにバスキングライトを付けて使っていた。

Vita Lite-バイタライト3777 20形18W

Vita Lite-バイタライト3777 20形18W

 

 

バスキングライト 50W

バスキングライト 50W

 

 

この水槽は10年ほど使用した。

水槽作りに合板を使うというのは、決してお勧めできる方法ではないものの、安価だし、結局一度も水漏れを起こさなかった。数年に一度くらい、シーリングを全部剥がしてからやり直すなどのメンテナンスを行っていたのが良かったのかなと思う。

だが、これをお読みになった方が万一同じことをされるのであれば、それはあくまでも自己責任で。私は決して推奨しない。

 

制作費用は、フィルターなども全部ひっくるめて2万5千円くらい。合板はただでもらってきたが、その他は全部購入した。

 

工具は、合板を切るために電動の丸ノコを借りた。アクリルは普通にPカッターを使用。厚みがあったために、切断および断面を整えるのに非常に手間がかかった。

RYOBI 丸ノコ MW-46

RYOBI 丸ノコ MW-46

 

 

オルファ PカッターS型 204B

オルファ PカッターS型 204B

 

 

外側は見栄えと防水を兼ねて、水色の水性スプレーで塗装してある。

 

カメ水槽の自作は、決して楽な作業ではなかったものの、自分が欲しい形・大きさのものが手に入るのは魅力である。作る過程を楽しめる方であれば挑戦してみるのもいいかと思う。