カメの産卵
ミシシッピアカミミガメのハヤシさんは毎年産卵する。
交尾をしている様子はなく、無精卵なので孵ることはない。
水槽で飼っている頃は、陸地の広さが充分でなかったせいか、水中で産んでしまうこともあった。
そうすると卵の殻が固まらず、やがて破れてしまう。水は白く濁り、水面は油だらけになり、掃除が大変だった。ハヤシさんにも可哀想な状態だったな、と思う。
中庭で飼うようになってからは、いろいろな場所で土を掘り返す。後ろ足で掘る様子はウミガメと同じだ。
ただ、涙を流している様子はない。ウミガメと違って、飲み込んだ塩分を目から排出する必要がないので当たり前ではあるが。
一昨年の夏、穴を掘り返しているときの写真。
掘ったはいいが産卵しないこともある。「出そうだと思って穴は掘ったものの出なかった」ということだろうか。
実際に産卵すると、下の写真のようになる。径が小さくて深い、なかなか見事な穴を掘っているのがわかる。
ただやはり孵らなかった。同居しているのがクサガメのマルちゃんだけだから、さすがに繁殖は無理だ。
家で繁殖したら嬉しいのにと思うが、「増えたらどうする気だ」と奥さんに釘を刺されているので仕方ない。まあ確かにそんなに何匹も育てきれるものではないし、他人に譲るのも、その先ちゃんと世話してもらえるのか心配ではある。
もう子ガメは飼えないかなあ。可愛いんだけどなあ。